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【開催中】ミニ展示「人吉温泉と上総掘り」

印刷用ページを表示する 掲載日:2020年8月5日更新

ミニ展示「人吉温泉と上総掘り」

資料館では、収蔵資料や市内の資料を紹介するミニ展示を行っています。

今回は、熊本県人吉温泉の上総掘りに関する資料を紹介します(写真パネル 27点)。

全国に拡がった深井戸掘削技術「上総掘り」は、中でも九州で、炭鉱の試掘や温泉開発など、様々な分野に活用されたことが分かっています。2011年(平成23年)、人吉温泉に残る上総掘りの資料から、人吉での技術の様子や上総掘りと地域の関係など、新たな情報が得られました。資料をお持ちだったのは、上総掘りの温泉で創業し、親しまれてきた2つの温泉施設です。7月の豪雨災害では、その泉源も含めて被害をうけた様子が伝えられました。 この展示では、君津で生まれた上総掘りが、遥かな人吉の地で利用され、地域に息づいてきた様子を、資料の写真と報道された被害から紹介します。

(被災された皆様に、心よりお見舞い申し上げます。展示した資料が、人吉温泉の歴史の一局面を伝え、その文化の回復と復興への一助となりましたら幸いです。)

期間

令和28月4(火曜日)から 9月27日(日曜日)

開館時間 午前9時から午後4時30分

休館日 月曜日(8月10日・9月21日は開館)、8月11日・9月23日・9月24日

会場

君津市立久留里城址資料館 2階展示室

〒292-0422

千葉県君津市久留里字内山

JR久留里線久留里駅下車徒歩35分

電話 0439(27)3478

新型コロナウィルス感染症への対応方針とお願い

当館では新型コロナウィルス感染への対応を行うとともに、マスクの着用や風邪症状の確認などのご協力をお願いしております。ご来館の際には「当館の対応方針」「みなさまへのお願い」をご確認くださいますようお願いいたします。

展示資料から

明治中期に成立した上総掘りの技術は、即時に全国に拡がりました。九州では、鹿児島市の温泉開発や、別府温泉の拡充などの背景に上総掘りがあり、熊本の人吉温泉でも上総掘りによって温泉が掘られました。人吉温泉の「人吉旅館」と「新温泉」には資料が残され、上総掘りによる泉源が昭和初期に掘られたこと、当時の街の賑わい、技術面の特徴、技術が地元に定着している様子などがうかがえます。※旧泉源も含む

 

堀尾温泉工事簿

 

 

 

 

 

 

 

「堀尾温泉工事簿」 1932年(昭和7年)2月15日から12月31日 堀尾マス氏著 人吉旅館蔵

現人吉旅館の上総掘りによる温泉掘削の記録。地質・掘削深度・作業者等が記され、掘削状況や地質がうかがえる。深さは215間(約390メートル)。上総の職人ではなく、芦北郡の親方(鎌田金蔵)の元で球磨郡の職人たちが掘削した事が分かる。他に上総掘りの様子を図にしたメモも残り、技術の概要が分かる。

 

新温泉の掘削風景

 

 

 

 

 

 

 

掘削風景2 1931年(昭和6年)か? 新温泉蔵

新温泉の古写真。二つの上総掘り足場が写り、興味深い。奥の足場は基本的な上総掘りの足場で、手前左にも改良された上総掘りの足場や用具がある。掘削を助ける太い竹の「ハネギ」から、そこにかかる力の強さもうかがえる。新温泉には、他にも古写真が残り(「熊本運動会優勝記念」1934年、「人吉観光温泉祭」1937年など)、昭和初期の人吉の様子を伝えている。