松丘国保診療所前に建立された記念碑
テレビ・一般電話の普及する以前、近隣住民にとって重要なコミュニケーション手段は「有線放送」でした。この石碑はここ上総地域が全国に先駆けて有線放送設備を施設したことを記念して、昭和48年5月に健立されたものです。
昭和24年当時、旧君津郡松丘村消防団長 四宮喜八郎氏は同村ラジオ共同聴取有線放送設備を広報の伝達、消防など非常時の連絡に利用することを思いつき、同村の通信技師、沖津一氏にこの有線放送設備の改良を依頼しました。その結果、昭和26年通話兼用の有線放送電話設備が同村一円に設備されるに至りました。有線放送電話の利便性は広く認められ、全国農山、漁村の通信連絡用施設として貴重な役割を担う事となったのです。
時代が移り、一般電話の普及、そしてラジオからテレビへとコミュニケーション手段が移り替わって行き、平成2年3月、「さよなら有線放送」を最後に上総での有線放送は終了、翌年3月に有線放送事業は廃止となりました。足掛け40年間地域の伝達手段として人々に必要とされた有線放送の歴史は、君津の遺産というだけでなく、次世代に伝えたい昭和の遺産でもあります。
住所 | 君津市久留里 国保松丘診療所前 地図を表示する<外部リンク> |
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問い合わせ電話 | なし |
HPリンク | なし |
電車 | JR久留里線上総松丘駅から徒歩1分程度 |
車 | 木更津東ICより久留里方面、国保松丘診療所。所要時間25分程度 |
大型バス対応 | × |
バリアフリー対応 | なし |
英語対応 | 不可 |