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おびつびと「Bee’s Work」インタビュー全文公開!

印刷用ページを表示する 掲載日:2026年6月11日更新

おびつびと「Bee’s Work」の皆さん【おびつだより第240号掲載】

「おびつびと」では小櫃地区在住の、特技や好きなことに取り組んでキラキラと輝いている方を紹介しています。
今回は、自然養蜂で採れるミツロウ(ミツバチの巣から採れる天然のロウ)を使い、キャンドルやエコラップなどを手作りしている、「Bee’s Work(ビーズワーク)」の皆さんにお話を聞きました。

『おびつだより』はこちらからご覧いただけます!

Bee’s Workのinstagramはこちら!<外部リンク>

Bee’s Workのホームページはこちら!<外部リンク>

メンバーの皆さん

写真左から
鈴木栄子さん、松崎恵子さん、古田一美さん、豊島恭子さん

活動を始めたきっかけを教えてください

自然養蜂をしている養蜂家さんから、あるお話を聞いたことがきっかけです。

その内容は、「ハチが世界的に減っていること」や、「昆虫が生きられない環境は、人も生きられない世界につながっていく」というものでした。その話を聞いて、私たちも何か貢献できないかと思いました。

その養蜂家さんは、ミツロウを活用するところまでなかなか手が回らなくて、蜂の巣を廃棄していたそうです。だったら、自分たちでそれを活かせないかなと思い、活動を始めました。

一般的な養蜂は、効率よくハチミツを収穫するために、人工的なシートを使い、同じ大きさの六角形の巣が並んでいます。これに対し自然養蜂は、人工物は使用せず、ハチが木の枠の中の好きなところに、不規則な大きさの六角形の巣を作ります。

ハチの巣

ハチにとっても、人工巣より、自然養蜂の方が感染症なども減り、健康でいられるそうです。
自然養蜂をしている養蜂家を支援したいと思ったことも活動のきっかけです。

ただ環境のことを言葉で伝えるだけじゃなくて、日常の中で使うものから、自然のことや環境のことを考えてもらえたらいいなと思い、11年前の秋に活動がスタートしました。

活動を続ける中で、大切にしていることは何ですか

最初に養蜂家さんから聞いた話や、自分たちの最初の思いを忘れないようにしています。

ビーズワークのロゴマークには、ミツバチが「巻き物」を持っている姿が描かれています。
ハチがメッセージを持っていて、私たちはこのメッセージを受け取りながら活動をしていきたいと思っています。

ロゴマーク

「できることから、ちょっとずつ」小さなことでも積み重なれば大きくなると思っています。
あとは、循環していくことを大切にしています。人も自然の大きな循環の中で生きているので、なるべくそこからはみ出さないように暮らしていきたいと思っています。

でも、やっていて面白くなかったら続かないので、自分たちが楽しむことを大切にしています。

作業の様子

ものづくりで、こだわっていることはありますか

なるべくシンプルに、よいものをつくることです。香料は入れず、素材そのものの力を活かしたいと思っています。
以前、「体調が悪い時は香りのあるものが使いづらい」という声を聞いたことがあって。そこから、余計なものを入れず、必要最低限の材料で、最大限の力を引き出したいと思うようになりました。

使っているミツロウは自然養蜂のものですし、ビークリームやオイルに使用しているカレンデュラも無農薬で育てています。
どこで、どんなふうに作られたものなのか、自分たちで分かる素材を使いたいと思っています。

カレンデュラの花カレンデュラの花びら

製品づくりで大変だったことはありますか

試作品を本当にたくさん作りました。配合を少しずつ変えながら、何度も試行錯誤しました。

自然が相手なので、工場で同じものを大量につくるようにはいかず、季節や、その年の環境によっても状態が変わります。

でも、違う視点を持ったメンバーが集まって、一緒にひとつのものを作っていくのは面白いですね。都会にいたらできないような、自然の中にあるものを使って何かを作るのは楽しいですね。

私たちは工房前の畑を使って、ヘチマも育てています。イベントなどでミツロウ製品と一緒に販売すると、案外購入してくれる人もいます。

へちまたわし

工房では、実際にヘチマタワシを使用しています。一般的なキッチンスポンジは、使っているうちに削れてマイクロプラスチックとなり、海へ流れてしまいます。
それに比べて、ヘチマタワシは使い勝手がよく、意外と長持ちします。

印象に残っている出来事を教えてください

初めてミツロウを精製した日のことですね。

鍋でハチの巣を煮ていたら、数匹のミツハチがやってきました。それを見た養蜂家さんが「これはまずいぞ」と言った後、大量のミツバチが工房に集まってきたんです。
工房の中も、私たちの周りもミツバチだらけになりましたが、不思議と誰も刺されませんでした。

しかも、ミツバチが来たのはその時だけで、次からは来なくて。なんだか「認められた」みたいな気持ちになりました。

せいろうミツロウ作り

工房はどんな雰囲気ですか

とにかくにぎやかです。みんなずっとしゃべっています(笑)
大人になってから、本音で言い合えたり、ストレートに話せる仲間ってすごく大切だなと思っています。

作業の中では、4人ともキャンドルづくりの時間が好きです。
ロウが固まる前の瞬間って、その時に作っている人しか見られない光景で。毎回「きれい!」って歓声が上がります。

楽しそうな様子キャンドル作り

お客様からの反応で、嬉しかったことはありますか

オイルを使用してくださった方から、「肌荒れが良くなった」と喜んでもらえたことが多数あります。

イベントで「前に買って良かったから、また来ました」と言ってくださるリピーターさんも増えていて、それもすごく嬉しいです。
イベントでいろんな人と出会えるのも楽しいですし、始めた頃は知識がなかったので、買ってくださった方からロウの活用方法を教えてもらうこともありました。

自分たちが作っているものが、誰かの役に立っているのはとても嬉しいです。

オイル

これからやってみたいことを教えてください

ハチについての勉強会をやってみたいです。
「ハチ=怖い」というイメージを持っている人も多いと思うのですが、実は自然の中で大切な役割を持っている生き物なんです。
ハチについて、皆さんに伝えたいことがたくさんあります。

春頃にミツバチが集まって大きな塊になる「分蜂(ぶんぽう)」という現象があるのですが、見つけた時に駆除ではなく、養蜂家さんに連絡してもらえたら嬉しいです。

あと、毎年「夏至祭り」も開催しています。今年で4回目の開催で、令和8年は、6月21日(日曜日)に開催予定です。

一年でいちばん日が長く、生き物の生命力が高まると言われている日なので、その日をみんなで楽しめたらと思っています。
駐車場が少ないので、お近くの方は歩いてきてくださると助かります。

最後に、地域のみなさんへメッセージをお願いします

この世界は、人だけのものではないと思っています。私たちは自然に“生かされている”存在なんだと思います。
その中で、私たちはミツバチに着目して活動しています。

難しいことをしなくても、まずは「ちょっと気にしてみる」ことからでいいと思うんです。
暮らしの中で、自然や環境のことを少しでも感じてもらえたら嬉しいです。

みつばち