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【おびつだより掲載】「小学生の作文」全文ご紹介!

印刷用ページを表示する 掲載日:2025年12月18日更新

子どもたちが感じた「地域のつながり」

『おびつだより』第238号では、小櫃小学校の児童による作文の一部を紹介しました。
ここでは、地域食堂と青少年相談員の活動をテーマにした2つの作文を全文ご紹介します!
子どもたちが感じた、地域のあたたかさや人とのつながりをぜひご覧ください。

『おびつだより』はこちらからご覧いただけます!

いつか僕も 【小川 陽介】

僕は、今年夏休みに青少年相談員の人達とキャンプに行きました。家族以外の人とキャンプに行くのは初めてでとても楽しみにしていました。

朝、公民館に行ってみると、たくさんの相談員の方が準備をしていました。「こんにちは、よろしくね。」と相談員の人に声をかけられてとてもやさしいなと、安心しました。
はじめは海水浴に行きました。浮き輪で友達と遊んだりしましたが海には深い所もあり、相談員の人達が、深い所に行かないようにみんなを見ていてくれました。
そのあとはキャンプ場に行き、スイカ割りをしたり、料理をしたりしました。料理で火を使うときにも相談員の人が見守ってくれて安心しました。そしてみんなでつくったカレーはとてもおいしかったです。
夜ログキャビンでは、友達や僕が体調を崩した時に、相談員の人達がティッシュをくれたりなどめんどうを見てくれました。

次の日の朝は、パンにソーセージをはさんでホットドッグを作りました。そのときは危なくないように相談員の人が火をつけてくれました。ホットドッグは少し焦げたけどおいしかったです。その次はみんなでドッチビーをして遊びました。コートを作ってくれたのも相談員の方々です。公民館に帰ったらキャンプの思い出の動画を見せてくれたりおみやげをもらったり、いろいろお世話になりました。今回のキャンプを通して青少年相談員について興味を持ちました。そこで、僕は青少年相談員とはどのような人達なのかを調べてみました。

青少年相談員とは、青少年の非行防止と健全育成を目的として、地域ぐるみで青少年を育成するための人達であることを知りました。活動内容としては、街頭パトロール・青少年に関する相談・有害環境の調査・地域での青少年育成活動・イベントの企画や運営・広報活動があるとのことです。


具体的には地域の集いの地区大会での火おこしや薪割りなどのイベントの開催、さらにはカルタ大会や祭りでのゴミ拾い活動を実施していることを知りました。日本の青少年の問題としてはニートや引きこもり、不登校などの青少年が大勢います。そのような人たちを地域ぐるみで支援するために活躍していることを知りました。例えば今の子供達は、自然体験が少ないことが多く、夏休みに家族や友達などと一緒に自然体験活動に参加する機会が減っています。しかし自然体験の多い小中学生は、道徳観を育てることができると言われています。さらに子供同士の交流が深まることによって地域の活性化につながると思います。

今、社会では色々な問題がありますが、社会のつながりを強く持つことで問題解決につながると思います。そのためには、地域に密着した活動を行う相談員の存在がとても重要だということが分かりました。けれども、相談員の成り手がなかなか見つからないことが分かりました。それには、地域の住人が少なくなったことが原因だと思います。このすばらしい相談員の制度を維持していくためにもこれから育っていく僕たちがしっかりと地域のつながりと重要さを理解し未来につなげていくことが大切だということが分かりました。

子どもキャンプ写真

いろいろな人のための地域食堂 (田中 義人)

(第75回“社会を明るくする運動”千葉県作文コンテスト 佳作)

ぼくの住んでいる地区の公民館で月に一回、地域のボランティアの人達が運営している食堂が始まった。
地域の人が作っている農産物をおすそ分けしてもらい、集まった食材でその日のメニューが決まる。クラスの友達が行くと言っていたので、どんなイベントなのか知らずに参加した。その日のメニューは、カレー・サラダ・デザートまであった。温かくてすごくおいしいかった。ぼくは友達とたくさん話をしながら楽しく食べた。家の食卓とも学校の給食とも違う公民館の広い和室での食事、周りを見ると、小さな子どもとそのお母さんも来ていてうれしそうに食べていた。この地域食堂は、お年よりから子どもまで、だれでも立ち寄ることができ、少額で食事を食べさせてもらえるところだった。

テレビでは、生活するために働き日々の食事を作っている時間のないお家の人、お金が無くて食料が買えない人、家族がいても子ども一人で食事をする孤食など、子どものお世話どころかお家の人自身も生活するのに困っている家庭の話題も見かける。そこからぎゃく待や育児放きなどの悲しい出来事が起こることもあるそうだ。ぼくはもちろんだれでもそうだろうけど、お腹がすいていたら元気は出ない。学校へ行って学習したり、友達と遊ぶこともできないと思う。楽しさやうれしさを感じる心も無くなっていく気がする。栄養のとれる食事・なごやかなふん囲気の中でみんなと楽しんで時間をすごすことができる地域食堂は、大人にとっても子どもにとっても良いイベントだと思った。

ぼくは、お腹がすいた時にする犯罪でまずに思いつくのは、万引きと食い逃げだと思う。すぐに食べ物が手に入らないからだ。万引きや食い逃げをしたくてするのではなく、食べ物が無いからしかたなくしてしまうこともあるのではないだろうか。地域食堂は、そんな状態の人の気持ちを変えることができる場所にもなりそうだと思った。

ぼくの姉は、中学生ボランティアとして地域食堂に参加している。食事の配ぜんや皿洗い、小さい子どもの見守りなどをしているそうだ。こういう経験から、自分の得意なことに気づけたり、将来のなりたい職業が見つかるかもしれないと言っていた。「だれかのために」働くことで一生けん命がんばれるよ、とも。姉は、とてもやりがいを感じているように見えた

空腹が満たされ、まわりとつながりを持ち、だれかの役に立てたと感じられる体験をすることで無くなる悲しい出来事や犯罪はあると思う。「社会を明るくする運動」という言葉を初めて聞いた時は、とても難しそうな印象を持ったけれど、地域食堂のように自分の身近なところにも「社会を明るくする運動の種」はあると感じた。考えるきっかけをもらったこの取り組みが続いていくといいです。

地域食堂写真

子どもたちのまっすぐな言葉から、地域のあたたかさやつながりの大切さを改めて感じます。
これからも、公民館が人と人をつなぐ場であり続けられたらうれしいです。