発掘された古代の周南 常代遺跡
印刷用ページを表示する 掲載日:2022年8月29日更新
出土遺物公開展 -発掘された古代の周南-
常代遺跡(とこしろいせき)
常代地区に位置する常代遺跡は、昭和63年から平成6年度に土地区画整理事業に伴い発掘調査を実施しました。その際に縄文時代から江戸時代にかけての遺構・遺物が数多く見つかりました。
その中でも弥生時代の常代遺跡は、千葉県を代表する遺跡のひとつとして有名で、千葉県指定有形文化財の木製品や方形周溝墓群などが見つかっています。
南西上空から見た常代遺跡(平成2年頃撮影)
千葉県指定有形文化財 木製品
幅約20m、深さ約4mの河川跡から、約5000点の弥生時代中期の木製品が出土しました。主なものとして、竪杵(たてぎね)・横杵(よこぎね)・広鍬(ひろぐわ)・田下駄(たげた)・皿などの道具。鳥形・剣形などの信仰や儀式のための道具があります。常代遺跡の木製品は、使用された樹木の種類が多く、木製品の加工技術が普及し始めた時期の特徴が見られ千葉県を代表する弥生時代の資料です。
常代遺跡出土の木製品
弥生時代
常代遺跡からは160基を越える方形周溝墓や水田に水を引く「堰跡」が見つかっています。しかし、墓に埋葬されていた人々の集落が見つかっていません。常代遺跡の人々はどこに住んでいたのでしょうか?
方形周溝から出土した弥生土器
発掘された古代のきみつ!
他の時代の解説や過去の展示バックナンバーはこちらになります。