発掘された古代の周南 鹿島台遺跡その1
印刷用ページを表示する 掲載日:2022年8月29日更新
発掘された古代の周南(すなみ)
自然豊かな君津市には数多くの遺跡や文化財が残されています。遺跡内で開発行為を行う際に発掘調査を実施することがあります。発掘調査をすることで、その遺跡がどれくらい昔のものなのか、当時の生活はどのようなものだったのか、何が使われていたのか…などを知ることができます。
鹿島台遺跡
君津市六手に位置する鹿島台遺跡(かしまだいいせき)は、館山自動車道の建設の際に(公財)千葉県教育振興財団が発掘調査を実施しました。その結果、旧石器時代から古墳時代にかけて数多くの遺構・遺物が見つかりました。
君津市教育委員会でも平成26・30年に発掘調査を実施しました。縄文時代の石器を製作する作業場や弥生時代の環濠、方形周溝墓などが確認されました。また、これまで確認例が少なかった古代の住居跡や土坑も検出されています。鹿島台遺跡には、旧石器から奈良・平安時代までの長い期間に渡って人が住んでいたことがわかりました。
鹿島台遺跡発掘調査風景
縄文土器
今から約13,000年から2,500年前の縄文時代に使われていた野焼きの土器です。厚手で縄目の模様などがついていることが特徴です。時代と地域によって形や模様が異なります。
鹿島台遺跡では、縄文時代早期から後晩期の土器が出土しています。
出土した縄文土器
石器製作遺構
縄文時代中期の石器を製作していたと考えられる住居跡を発見しました。住居の中から、製作途中の石器や、石器を製作するときに出る黒曜石の石くず(チップ)などが出土しました。
石器製作遺構の発掘調査風景
出土した石器等
発掘された古代のきみつ!
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