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「筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群」を知ってますか

ページID:0072077 更新日:2024年12月18日更新 印刷ページ表示

筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群とは

筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群とは、これまで健康に生活していた人がある日突然原因不明の激しい全身倦怠感に襲われ、それ以降強度の疲労感とともに、微熱、頭痛、筋肉痛、関節痛、脱力感、思考力の障害や抑うつ症状などが長期にわたって続くため、健全な社会生活がおくれなくなるという疾患です。

以前まで別々の疾患であるとされていましたが、近年の研究で同一の疾患と判明し、「筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群」と呼ばれています。詳しい発症要因はわかっておらず、「ストレス」や「過去のウイルス感染」が影響を及ぼしているのではないかと言われております。

治療法

明確な治療法が確立されていないため、対症療法となります。痛みには痛み止め、抑うつ状態には向精神薬などの処方や生活習慣の改善などがあげられます。しかし、治療を受けても状態の改善に時間がかかると言われています。

筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群の現状と課題

症状が重く寝たきりに近い方、症状に苦しみながら学校や会社に通う方、症状の改善や悪化を繰り返す方など個人差がありますが、日常生活に影響があるため、患者さんにとっては大きな苦痛を伴います。

  • 疲労感が強く、本人の状態に合わせて加工した食事で、介助で口に運んでもらっても、噛めなかったり飲み込めない場合があるという報告もあります。この場合、胃ろうなどから経管栄養をしなければならなくなります。水を飲むことも困難でとなり点滴を受ける方、呼吸すら難しく一時的な在宅酸素療法を受ける方もいます。
  • 厚生労働省研究班の報告では、日本の人口約0.1〜0.3%(8〜24万人)の患者がいると言われていますが、正確なところはわかっていません。
  • 調子の良い時と悪い時がある方も多くいますが、一般的に知られていない疾患のため、動くことができない様子が繰り返されることから「怠けている」などと理解が得にくいのも療養生活が困難な理由の一つと言われています。
  • 医療関係者でも十分に理解されていないことも問題の一つと言われています。

慢性疲労症候群という名称から、誤解や偏見を受けることもあり、正しい理解が求められています。

 

このような症状が6ヶ月以上続いていませんか?

6ヶ月以上持続しているまたは再発を繰り返している場合、筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群が疑われるため医療機関に相談しましょう。

  • 常に疲労感を感じる
  • 発熱
  • リンパ節の腫れ
  • 喉の痛み
  • 頭痛
  • 筋肉痛
  • 関節痛
  • 不眠や過眠などの睡眠障害
  • 思考力低下
  • 抑うつ

関連リンク(外部サイトリンク)

(厚生労働省「日本医療研究開発機構(AMED)」)慢性疲労症候群に対す治療法の開発と治療ガイドラインの作成」研究班<外部リンク>

(厚生労働省)慢性疲労症候群患者の日常生活困難度調査事業<外部リンク>

(厚生労働省)慢性疲労症候群の実態調査と客観的診断法の検証と普及<外部リンク>

(千葉県ホームページ)コロナ罹患後症状(いわゆる後遺症)に悩む方の診療をしている医療機関について<外部リンク>

 

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