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小児の肺炎球菌の効果と接種方法、副反応

ページID:0001422 更新日:2017年1月27日更新 印刷ページ表示

小児の肺炎球菌とは

肺炎球菌は、のどなどから体に入ります。子どもは、大人とは病状が少し異なり、大人だと肺炎になることが多いのですが、子ども(特に2歳以下)は、脳を包む膜にこの菌がつく細菌性髄膜炎が多くみられます。

細菌性髄膜炎は、死亡率が高く、発症した年齢が小さければ小さいほど予後が悪く、4人に1人は神経麻痺や知能障害などの重篤な後遺症が残る病気です。

抗生物質が効きにくい起因菌が増えており、治療が難しいのも問題です。

その他にも、肺炎球菌が原因となる病気として、菌血症(血液内に菌が入り込み、様々な臓器に転移することで髄膜炎などの重篤な病気を引き起こす)や肺炎、中耳炎、副鼻腔炎、骨髄炎、関節炎などになる可能性もあります。

対象年齢・接種スケジュール

生後2か月から5歳未満まで

※接種開始の年齢によって、接種回数が異なります

接種開始時の年齢 接種回数 接種スケジュール
標準的な接種
生後2か月以上7か月未満 4回

初回接種:27日以上の間隔をおいて3回。

*2回目、3回目の接種は生後24か月までに行い、それを超えた場合は行わない。

また、初回2回目の接種が生後12か月を超えた場合は3回目の接種は行わない。

追加接種:生後12か月から生後15か月に至るまでの間に、3回目の接種後60日以上の間隔をおいて1回
接種開始時の年齢 接種回数 接種スケジュール
標準的な接種パターン以外の場合
生後7か月以上1歳未満 3回

初回接種:27日以上の間隔をおいて2回。

*2回目の接種は、生後24か月までに行い、それを超えた場合は行わない。

追加接種:生後12か月以降に、2回目の接種後60日以上の間隔をおいて1回
1歳以上2歳未満 2回 60日以上の間隔をおいて2回
2歳以上5歳未満 1回  

副反応

接種後に接種部位の発赤、腫脹(はれ)、硬結(しこり)、痛み、発熱(37.5℃以上)などです。通常は一時的なもので、数日で消失します。重篤な副反応の報告はされていませんが、心配な点がありましたら接種医に御相談ください。

また、このワクチンは製造の初期段階で、ウシ由来成分を使用していますが、このワクチンによる伝達性海綿状脳症(Tse)伝播のリスクは極めて低いもの考えられています。