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団体インタビュー「図書館友の会きみつ」

ページID:0065185 更新日:2024年3月15日更新 印刷ページ表示

君津市内で活動されている団体の皆さんに、インタビューをしてきました!

インタビュー

約束の時間に中央図書館に向かうと、友の会カウンターで事務局の皆さんが迎えてくださいました。

今回は、事務局の入江さん、小倉さん、成清さん、川名さんにインタビューです!

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入江さん(中央左):共同代表(エンジン)
高橋さん(今日はお休みなので、追加写真の左):共同代表(ガソリン)
小倉さん(左):学校図書館を応援する部会「学校図書館を考える会」担当
足達さん(今日はお休みなので、追加写真の右):庶務&会計&季節の本担当
成清さん(中央右):会計&季節の本担当
川名さん(右):庶務&Instagram担当

お休みだった高橋さん、足達さんの写真もいただいて、お隣に並べました♪

どんな活動をされていますか。

主な活動は、利用者の声を図書館運営に生かす橋渡し役としての活動と、図書館を身近に感じてもらい、来館するのが楽しくなるような催しものの開催です。

図書館を身近で楽しい場所に

皆さんに、図書館に行くことが楽しいと思ってもらえるような企画をしています。

「ピアノコンサート」
コロナで開催が難しくなってしまいましたが、房総楽友協会の早川先生のご協力で13回開催しました。君津に関係のある音楽家の方を招いて、ライブ感のある音楽を楽しめる場でした。とても人気があって、図書館に100人以上の方が来場され、立ち見も出るほど賑わいました。

「図書館ワクワク探検ツアー」
4年ぶりに開催できました。司書さんの案内で、普段は入れないバックヤードを見学する特別なツアーで、参加した小学生は目を輝かせながら、司書さんの話を聞いていました。

「季節の本」
友の会カウンターにあるコーナーで、ほぼ毎月入れ替えをしています。図書館司書さんから、ここを見て、図書館で同じ本を借りる方もいらっしゃると聞いています。ここに飾られている本がよくリクエストされるので気づかれたそうです。

クリスマスには、エントランスの飾り付けと新企画「リース作りの体験会」をしました。七夕も、利用者の皆さんと一緒に飾り付けをしています。

皆さんに楽しんでもらえる交流の場になればと思っているので、ぜひinstagramや図書館の掲示で情報をチェックしてみてください♪

私たち市民の‘利用したい図書館’であってほしい

友の会のひとつの柱として、毎年、市長への要望書を出しています。必ず面談の時間をいただいて、’利用者の声’を直接届けられるようがんばっています。

私たち市民の利用したい図書館であってほしい。それが活動のベースにあります。

他の地域でも図書館友の会はたくさんありますが、このように毎年市長と面談して要望書を出しているような友の会は、全国的にも珍しいと聞いています。
市長も図書館のことを考えてくださっているのだと思います。ありがたいですよね。

学校図書館も応援しています!

中央図書館だけでなく、学校図書館に関する要望も出しています。子どもの頃からの読書体験は豊かな人間性を育みます。学校の読書環境が整っていることはとても大切なことです。

現在は全校に配置されている司書補助員ですが、友の会設立当時は、市内29校の小中学校で司書補助員がいるのは3校だけでした。

友の会ができ、「学校図書館を考える会」の活動が始まったので、全校にアンケートを取りました。集計すると、司書補助員のいる学校・いない学校で貸出冊数が極端に違いました。これをまとめて、教育長に要望書として提出しました。
市も全校配置を考えていて、市民の声(後押し)が必要だったタイミングで動けたのだと思います。要望書を提出した次年度の平成18年度に全小学校、平成19年度には全中学校に司書補助員が配置されました。

サッカーでいえばサポーター、グラウンドの中には入らない。

私たちは利用者なので、図書館本体の業務は手伝いません。本の書架返却をボランティアが行う友の会もあると聞きますが、図書館の領域には入らないというのが私たちのルールです。
田野元館長の「友の会はサッカーに例えるなら12人目のプレーヤー、つまりサポーターだと考えられる。お互いに適切な距離を持って創意あふれる工夫をし、今後の発展に務める」という言葉を今も守って活動しているからです。

「行政と市民はあくまでも違うところで。境目はきちっとつけておきましょう」という館長さんからの提案でした。
田野館長は、考える会の頃から市民の話を聴いてくださり、市民の声を反映した図書館にしようと動いてくれた方でした。友の会カウンターも設計士の人と一緒に考えて作ってくれました。市民の気持ちや運動をすごく大切にされている方です。だからこそ、「決して業務には入らない。そこはきちっとしましょう。」と言ってくれました。 田野館長がいた2年間、友の会もそういう意味で育てていただいたと思っています。 今は退職されて、友の会の運営委員をしてくださっています。

 

発足のきっかけは?

図書館を考える会から、図書館友の会へ

今年で21年目となる友の会ですが、その歴史は、中央図書館がなかったころの君津に遡ります。

読書活動が最盛期を迎えていた昭和50年頃、君津市には図書館がなく、本を手にする手段は、小さな本屋さんと2週間に一度回ってくる県立図書館の移動図書館車だけという状況でした。子育て中のお母さんたちは、何とか子どもたちの読書環境を整えたいと考え、「婦人のつどい」の分科会で話し合いを始めました。

できることから始めようと、小糸の「ぽぷら文庫」など手持ちの児童書を持ち寄って貸し出すたくさんの街角文庫が誕生しました。

図書館が充実していた北九州から君津へと転勤してきた方が多かったこともあり、「君津にも図書館がほしい」という思いが結集しました。昭和56年、「婦人のつどい」が母体となり、「図書館を考える会」の活動が始まりました。約20年にわたる先輩たちの運動があって、今の君津市立中央図書館が誕生しました。

中央図書館の開館を機に、2003年6月、「図書館を考える会」は図書館を応援する団体へと移行します。それが「図書館友の会きみつ」です。

初代代表は、東洋大学名誉教授である岡田忠男さん、2代目は、考える会からずっと活動されていた新井克枝さん、そして2017年、入江さんと高橋さんが3代目の共同代表に就任しました。

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考える会の最後の代表の鈴木予旨子さん、友の会2代目代表の新井克枝さんと皆さん。

皆さんの活動の原動力は?

図書館があること、図書館で本を借りる喜び

コロナの時、緊急事態で閉館している中でも本を貸し出してくれていました。すごくありがたいなと思いました。
対人貸出を避けるため、電子図書も借りられるようにしてくれました。

市に要望を伝えられる面談

学校図書館として、年に1回、きちんと要望を伝えられる場があってこその20年の活動です。石井市長は、その席に教育部長も呼んでくださり、私たちの思いを伝えやすい場を設けてくださっています。もちろん、利用者を代表する一市民として、中央図書館や公民館図書室、移動図書館などに対する要望も、市長に熱く語っていますよ。

自慢できる図書館

君津の図書館は「やっぱりいいな」と感じます。
これからもずっと維持してほしいと思います。

とても居心地のいい図書館です。(皆さんのおすすめスポットを後ろで紹介しています)
職員の皆さんもとても親切です。
コミックがこれだけ揃っている図書館はありません。学校の生徒にも「図書館に行けばコミックが借りられるよ」と声をかけています。「コミックなら借りようかな」と、子どもたちが図書館に行くきっかけになっていると思います。

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ずらっと並ぶコミックコーナー

君津の図書館の好きなところを教えてください!

図書館利用者として、図書館を楽しんでいるという皆さんのおすすめスポットを聞きました♪

  • 書架と書架の間の椅子・・・居心地がよくて帰れなくなっちゃう。
  • こどもとしょかん・・・絵本を選ぶならここ、おはなしの部屋もあります。
  • 2階のデスク・・・ちょっと読んだり勉強したりするのに最適。
  • 和室のほりごたつのようなコーナー・・・家みたい。なかなかないと思う。
  • テラス席(屋外)・・・涼しい時期は最高。おしゃべりもできるから、学生さんにも人気。
  • 絵画や写真が借りられる・・・日本の図書館では珍しい。月ごとに借りて、飾って楽しめるなんて素敵。

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図書館が大好きな一利用者として

友の会カウンターの隣にあるショーケースには’季節の本’が並んでいます。

ほぼ月1回、その季節におすすすめの本を、長年おはなし会で培ってきた経験をもとに成清さんと足達さんが選んでいるそうです。

今は、「雪」の絵本や、例年より早いと言われている「花粉症」の本が並んでいます。
図書館を訪れる方が今どんな情報を必要としているか、どんな本に出会いたいか、図書館が大好きな一利用者として選ばれた本だということがじわじわ伝わってきました。

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図書館を応援しませんか?〜サポーター募集!〜

一緒に図書館を応援してくれる会員さん、そして事務局として一緒に活動してくれる仲間を募集しています。
ご興味のある方は、ぜひご連絡ください!いろんなイベントも楽しいですよ!

友の会パンフレット [PDFファイル/436KB]

 

第28回クローバー賞(日本製鉄東日本製鉄所社会貢献賞)

インタビューの数日前、『図書館友の会きみつが第28回クローバー賞を受賞〜市民の読書活動の発展に貢献〜』というニュースが飛び込んできました。
図書館からの推薦をうけ、20年にわたる「図書館友の会きみつ」の地道な地域貢献活動が、君津市民の読書活動の発展に大きく貢献をしたことを称え、今回の表彰となったそうです。

友の会カウンターにある掲示板に、友の会の活動が紹介されています。
図書館友の会きみつの皆さん、おめでとうございます!

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団体概要

 
団体名 図書館友の会きみつ
代表者 共同代表 入江愛子 高橋泰子
設立年月日 2003年6月1日
主な活動分野

社会教育、シニアライフ、地域の居場所づくり、環境・美化、文化・芸術・スポーツ、子ども・子育て、男女共同、人権・平和・国際、情報化・科学、市民活動支援

活動内容 ・君津市の図書館支援(市長への要望書の提出)
・中央図書館エントランスでの七夕、クリスマス等の装飾と一般利用者の方の交流の場作り
・友の会カウンターでの季節感のある本の展示紹介
・学習会・講演会(民間委託や図書館の在り方について等)
・図書館のアップライトピアノを活用したピアノコンサートの企画・開催(コロナ以降、開催見合わせ中)
・中央図書館周年行事支援
・千葉県図書館市民団体連絡会に参加
・女性ひろばへの参加
・事務局会議と総会
活動日 友の会カウンター:月2回+不定期開催
行事開催:当日と前後
事務局会議:20回/年程度
主な活動場所 君津市立中央図書館
会員数 70人
R6.2月時点
会員 1,000円/年
連絡先

友の会事務局

 下記より連絡くだされば、事務局から返信いたします

toshotomokimitsu★yahoo.co.jp

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