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君津市内で活動されている団体の皆さんに、インタビューをしてきました!
親しみをこめて、「きみかめ」と呼ばれる君津亀山青少年自然の家。
君津で小学生時代を過ごした方は、一度は行ったことがある思い出の場所ではないでしょうか。
県立の施設なので、市民活動団体ではありませんが、まちづくりや市民活動とは切っても切り離せない「君津亀山青少年自然の家」の所長、庄司達哉さんからお話を伺いました。
子どもたちから「しゅれっく」というニックネームで呼ばれている、笑顔が素敵な所長さんです。
私は、もともと山登りが好きで、前の職場も北海道で山のガイドをしていました。
山登りとか、海や川で遊ぶとか、自然の中で遊ぶのが好きで、せっかくだから、自分1人とか友達同士で遊ぶっていうよりも、もっとたくさんの人に来てもらいたいなぁとか、もっとみんなにこの景色を見てほしいと思ったのが、自然体験を仕事にしたきっかけです。20年以上経ちましたが、その思いは今も変わりません。
シュノーケルが大好きで、よく1人で行くのですが、あの海の景色は千葉県人だったらみんな1回は見てほしいと思っています。自分も市原生まれの千葉県人です。
君津亀山青少年自然の家(以下、きみかめ)には、たくさんの子どもたちが、体験活動をしにやってきます。例えば、自然の中で遊んだり、野外でご飯を作ったり、仲間とオリエンテーリングしたり。見たり聞いたりするだけの間接体験ではなく、自分たちで考え、実際にやってみる「直接体験」をできる場所なんです。
青少年の健全育成のために作られた県立の施設なので、君津市内をはじめ、多くの小中学校がきみかめを利用しています。ここに来てくれるたくさんの子どもたちが、よりよい体験をできる場所にしたいといつも考えています。
きみかめで体験できるアクティビティは、地域の方にご協力いただいている活動も含めて67種類。
私も含むここのスタッフは、きみかめを利用する皆さんの活動がうまくいくように、子どもたちにとって有意義な体験になるようにサポートをしています。
スタッフが企画する主催事業も、色々なテーマで年間60本以上実施しています。
きみかめは県立施設ですが、指定管理者制度で運営しているため、私たちは県の職員ではなく、千葉自然学校というNPO法人のスタッフです。
アウトドアという共通点はありますが、生まれも育ちもバラバラ。北は山形から西は京都まで、全国から集まっています。もちろん君津生まれ・君津育ちのスタッフもいます。
そして、得意分野も興味がある分野もバラバラです。
虫好き、鳥好き、野草博士、釣り好き、アウトドア料理好き、海川好き、そして地域の文化や伝統にとても詳しいスタッフや森の管理や施設整備の専門的なスキルをもつスタッフもいます。
サポートできる体験の守備範囲は広いです。
主催事業は、ボランティアの皆さんの協力が欠かせません。
ボランティアは18歳以上(高校卒業後)であれば、制限はありません。60代70代の方も来てくださり、孫のような子どもたちを温かく見守り、支えてもらっています。
遠方の方もいますが、君津・木更津の方で「子どもの頃きみかめに来ていた、子どもを連れてきみかめに来ていた」なんて方もいらっしゃって、嬉しいですよね。もっと地元の方に来てもらえるようになったらいいなと思っています。
地域の方の協力で実現できたことがたくさんあります。
例えば主催事業では、「6歳になったら机を作ろう」という学習机を作るイベントを実施しています。これは、材料の入手から学習机のキットを作るところも含めて地元の秋元木工さんに協力していただき、実現したイベントです。
少し珍しい昆虫食のイベントは、私自身が興味を持ち、鴨川に住む田舎サバイバル実践家の永井さん(名刺に「虫食べる人」と書かれている)に講師をお願いしました。
以前から開催している星空観察会は、君津天文同好会の方にご協力いただいています。
また、きみかめでできるアクティビテには、この地域ならではの地域課題や文化を学び、体験できる活動があります。
例えば、猟師工房さんの「いのちの授業」やなごみの里さんの「太巻き寿司づくり」、大山千枚田保存会さんの「わら細工」などです。
地域で暮らし、活動されている方々だからこそできる活動です。
私たちは、アウトドア全般(体験活動、環境教育、SDGsに関する活動など)が主な活動分野なので、子どもに関わるような体験活動とか、直接体験の部分で、色々な分野の方とコラボした取組で、たくさんの方に体験の機会を作れたらいいですね。
去年、市民活動団体の皆さんにご参加いただいた「安全管理」の講習会のような形で、アウトドアに関わる知識や技術のこともお伝えできることが多いと思います。
色々な技を持ってる人といろんな連携をしていきたいです。
地域の方の力をここに来る子どもたちに伝えたりとか、主催のイベントで何か一緒に連携したりとか、もっともっと地域の人を知りたいし、つながっていきたいなという気持ちがあります。
県立の施設ですが、君津市にあるので、地域との連携はもっとしていきたいです。
活動している方とのつながりも全然なくて。そういう意味での地域との関わりは発展途上だと思っています。
例えば関わり方として、うちの職員が地域の技を持ってる方のところにインターンで何日か行くのも面白いだろうし、逆にこっちに来てもらうなんて関わりも面白いですよね。
でも、お互いの顔が見えないと繋がれないし、どんな人なのかわかんないと繋がれないから、正直、自分も含めてうちの職員はもっともっと外に出なきゃいけないと思ってます。施設の中にばかりいると、どうしても視点が狭くなってしまうんですよね。
地域との連携には、相互にたくさんメリットがあると思っているので、ぜひ積極的にやっていきたいです。
地域の皆さんからも声をかけていただけたら嬉しいです!
<所長の連携したいことリスト>
・私自身が木の活用とか資源の活用にすごく興味があるので、そういう力を持ってる人と一緒に何かやってみたい。
・ここは盤州干潟と小櫃川でつながっているので、この近くの川と盤州干潟の生き物と比べてみたい。
・アクアラインのふもとあたりで体験プログラムを作りたい。
・人間国宝になられた松原さん、亀山にいらっしゃるので何か連携してみたい。
団体名 | 千葉県立君津亀山青少年自然の家 | |||
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代表者 | 所長 庄司 達哉 | |||
設立年月日 | 昭和61年4月1日 | |||
主な活動分野 | 社会教育、環境美化、子ども・子育て | |||
活動内容 | 自然体験活動、環境教育活動、生活体験 | |||
活動日 | 休所日を除く施設稼動日 | |||
主な活動場所 | 当施設及び近隣フィールド | |||
会員数 |
ボランティア 21名 |
会費 | なし | |
連絡先 | 窓口担当者 | 庄司 | ||
電話番号 | 0439-39-2628 | |||
メールアドレス |
info★kimikame.net ※ 迷惑メール防止のため、メールアドレスの@を★に変えて表示しています |