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団体インタビュー「健康・生きがい君津(君津いきいき100歳大学)」

ページID:0064151 更新日:2024年2月6日更新 印刷ページ表示

君津市内で活動されている団体の皆さんに、インタビューをしてきました!

インタビュー

代表の藤川さんからお話を伺いました。

「君津いきいき100歳大学」を主催する藤川さんは、87歳を迎えた今も、山に上り、自転車に乗り、畑で野菜を作り、団体名の通りいきいきと活動されています。インタビュー当日も颯爽と自転車に乗って登場されました。

藤川さん

活動を始めたきっかけを教えてください。

俺も100歳までがんばるか!

昨年の2月に放送されたNHKの「あの人に会いたい」という番組に、笹川恒子さんという国際カメラマンが出ていたんです。その人が、なんと私の母と同じ年に生まれて、一昨年亡くなっていました。107歳だったんです。とても驚いて、お袋が生きていたらと思いました。
その時までは88歳まで「ぼけず」にいきいき過ごせればいいと考えていたんだけど、お袋が生きていたらなと、俺も100歳までがんばるか!そう思ったんです。

86歳で、健康生きがいアドバイザーになる

それから、図書館に行って色々調べていたら、「80代からのいきいきライフ」という本に出会いまして、その本の最後に健康生きがいアドバイザー養成講座の案内が載っていました。eラーニング講座もあったので、すぐに申し込んだんです。主催者であり本の発行元の健康・生きがい開発財団が実施している講座の中に「100歳大学」というのがあって、これはいいなと思ったのが活動のきっかけです。

養成講座の次に受けた認定講座の最後のレポートで、「健康都市宣言のまち きみつで最初の“健康生きがいアドバイザー”として、令和5年9月に君津市で君津100歳大学を開校する」と書きました。

どのような活動をされていますか。

令和5年9月に「君津いきいき100歳大学」を開校

レポートでは、市が主催で民が運営する公設民営での開講を目指すと書きましたが、実際は、市から後援を受ける形で、宣言通りの令和5年9月に自力で「君津いきいき100歳大学」をスタートしました。

市の後援が決まったのが6月下旬でしたから、9月の開講に向けて、2か月間でカリキュラム作成、講演資料作成、学生募集、講師依頼、運営委員募集とすべての準備を進めました。
運営委員は、公民館活動で知り合った仲間や地域の仲間が協力してくれて、私をふくむ5人でスタートしました。
時間がなかったので、私が独断先行で進める形になってしまいました。運営委員の仲間には、印刷など作業的な部分をサポートしてもらったが、不満もあったのかなと反省しています。しかし、合意形成をしている時間がなかった。それで、学生にも迷惑を掛けてしまったかもしれない。でも、誠心誠意だったので。
だから2期目は、運営委員を増やして(総勢10人に)、みんなの意見を聞きながら進めていきたいと考えています。

実は、卒業式の日が私の87歳の誕生日だったんです。
みんなには言いませんでしたが、卒業式で誕生祝いをやってもらっているような気がしました。

卒業式の様子

人生100年時代、人のつながりで健康・社会参加・生きがいづくり

3人に1人が65歳以上という君津市の高齢化率の現状を知り、元気な高齢者は支える側に回らないといけないと思いました。
シニアの社会貢献をしたいという意欲はとても強いというデータがあります。人は、何か地域貢献活動をしないと、生きがいを感じられない。それから、人に喜んでもらえない。何かをしていないと、人間というのはおかしくなってしまう面があると思ったんです。

君津いきいき100歳大学のねらいは、
 ■地域貢献できるシニアを育成すること
 ■アクティブなシニアを育成すること
 ■輝けるシニアを育成すること
 ■健康なシニアを育成すること(身体だけでなくハートも)
地域貢献するためには、健康であって、生きがいを感じて、アクティブに動く。すべてつながってきます。
大学のカリキュラムは、それらに関することを講義で話し、君津市の地域課題をみんなが勉強するという構成にしました。

市の企画政策部の方にお願いして、君津市の総合計画と地域課題について話してもらいました。それに対して、その地域課題を解決するために100歳大学の学生がどういうことに挑戦していくかを考えさせるという流れをうまく作ってもらうことができました。
これからそれをどう実践していくか、1期の卒業生みんなに考えてもらわないといけないと思っています。

講義の様子

君津いきいき100歳大学の学生

第1期の学生は、全部で30人。偶然にも男性と女性がちょうど半分で、最高齢は91歳。私より先輩が3人いました。
皆さん本当に元気で、私なんか押しのけられて、「先生なにしてるのー」とか「こうしたらどうですか!」って。特に女性が元気でしたね。

例えば、教室を始める時に「体操のリーダーをやらしてほしい」と手を上げてくれた女性がいました。体操指導員の資格を持っている方で、運営委員にやってもらう予定だったストレッチ体操の時間をお願いしたら、10分も!!でも、それが学生からとても好評でね。来年度、彼女に運営委員に入ってもらえることになってるんです。

グループワーキングを毎回やるようにしたので、非常に話す機会が多かった。時間が足りないという人と、十分だったという人と、まちまちでしたが、大学が終わっても集まろうという動きはグループごとにはあるようです。
私は、誰かが「みんなで同期会をやろう」と手を上げてくれるのを待っているんですが、まだないですね。

実際に活動されてみてどうですか。

やっと社会貢献ができるようになった

60歳で定年してから、75歳まで環境国際規格ISO14000の審査員、講師、コンサルをやっていました。
そのあと75歳から100歳大学を始めるまでの約10年間は、スイスやイタリアにスキーに行ったり、北海道や九州、東北、しまなみ街道、能登半島を組み立て式の自転車で一周したりしていました。要するに遊んでいたんです。

そして、昨年、「健康・生きがい君津を」立ち上げ、君津いきいき100歳大学をスタートさせました。
大変なことをやり始めたなとも思いましたが、「やっと社会貢献ができるようになった」と思いました。大変だけど、やればできるんですね。まだまだできるんです。

一番記憶に残っていること

視察研修を2回やりました。

1回目は、鹿野山に行き、鹿野山・愛彩の会が管理されているさんぽ道を歩いて、神野寺で法話を聞き、鹿野山中腹40haの植木畑‘きみつのさんぽ道’を歩くというコースでした。お弁当は各自持参で、九十九谷広場で食べました。これはとても評判がよかったんです。君津で生まれてずっと過ごした人も神野寺の本堂には入ったことがないと言っていました。愛彩の会の方にマネジメントをしていただいたのですが、非常にいい企画でした。

2回目は、年寄りと子どものコラボということで、久留里に行き、「かずさっこクラブ」を視察しました。その前に観光農園で水耕栽培を見学して、久留里城の資料館に行ったのですが、珍しいものを見ることができて、皆さんとても喜んでくれました。

あと、体験発表会。
学生からの発案で、みんなが得意なことを発表する機会を作りました。津軽三味線の演奏で始まって、最後はオカリナで坂本九ちゃんの「上を向いて歩こう」でした。11名の参加があり、とてもよかったです。私も四国八十八か所を回った時の体験を、その時の衣装を着てお話しました。

卒業後の活躍の場を作りたい

学生には、「どういう地域貢献をしたいのか」を4か月間を通してよく考えるようにと、最初のオリエンテーションで伝えていました。
卒業式の日、卒業式が始まる前に、班長5人から各班全員の「自分がやりたいこと」を発表してもらいました。色々なプロジェクトが出てきました。

プロジェクトという形で、地域貢献をしたいという意欲が出てきましたが、今度はそれを結びつけていかないといけない、そういう仕事を発掘しなければいけない。それをみんなで考えるようにとは言っていますが、いずれ、他市で行っているような行政によるマッチングや、色々な組織での民間活力の活用が進めばと思っています。

ボランティアは基本的には無償ですが、評論家の樋口恵子さんが「働いて、お金が少しでも入って、人が喜んでくれることをやるのが生きがいに通じる。それがピンピンコロリになれる条件だ」と言っていました。今、ピンピンとコロリの間のヨタヨタの期間が長くなっているんですよね。
地域には元気な高齢者がいっぱいいる。力が余っていて、健康なんだけどやることがないという人がたくさんいます。働くこと、少しでもお金が入ること、人に喜ばれること、人とのつながりができること、社会貢献が重要だと、大学でも学生にずっと伝えてきました。

65歳以上、3人に1人が支えられる側のままでは、地域も市の財政も大変なことになってしまいます。
第2期が終わったら、高齢者の活躍の場の開拓に時間を割きたいと思っています。今後の私のプロジェクトです。

最後に、今後の活動への意気込みを聞かせてください!

「まだまだ役割がある。まだまだ期待されている。したがって、まだまだやれる。」と言った卒業生がいました。
その言葉を聞いて、私自身もまだまだやれる。本当に100歳までやれる。最後の仕事、人に何を言われようとやってみようという気持ちになりました。

第2期は、第1期の卒業生に君津いきいき100歳大学の運営委員に入ってもらい、みんなでやっていきたいと思います。
それに加え、卒業生の活躍の場作り、フレイルサポーターの活動や社会貢献へのマッチングにも取り組んでいければと考えていきます。

100歳大学 卒業写真

団体概要

 
団体名 健康・生きがい君津
代表者 藤川 英生
設立年月日 令和5年4月15日
主な活動分野 保健・医療・福祉、まちづくり、防災・災害支援、シニアライフ、地域の居場所づくり、市民活動支援
活動内容 君津いきいき100歳大学、卒業生の活躍の場の開拓
活動日 大学:原則毎週水曜日  その他:逐次検討
主な活動場所 君津中央図書館、生涯学習交流センター、他
会員数

100歳大学学生
各期30名募集

会費 大学:一期授業料3,000円
その他:逐次検討
連絡先 窓口担当者 藤川 英生
電話番号 0439-32-1292
メールアドレス

h7750t★gol.com

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