ヒトパピローマウイルス感染症の予防接種(HPVワクチン)
キャッチアップ接種の無料期間は令和7年3月末までです!
○対 象 者:平成9年4月2日から平成20年4月1日生まれの女子で、過去にHPVワクチンを合計3回受けていない方 ●無料期間:令和4年4月1日から令和7年3月31日まで 無料期間を超えた分の接種は全額自己負担となります。(3回分の接種で約10万円かかります) |
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令和6年10月以降に接種を開始する場合の接種間隔HPVワクチンは標準的な接種間隔を取ることができない場合、接種は合計3回ですが、最短4か月(※)で完了することもできます。最短4か月の場合の接種間隔は、2回目は1回目から1か月以上、3回目は2回目から3か月以上で接種することができますが、接種に関しては医療機関と相談してください。2025年4月以降の接種は公費の対象とはなりませんので、ご注意ください。 ※ワクチンの種類により、最短4か月または5か月かかります。詳しくは下記の接種スケジュール「標準的なスケジュールどおりに接種ができない場合」を参照してください。また、厚生労働省が作成したリーフレット [PDFファイル/1.57MB]も参考にしてください。 |
ヒトパピローマウイルス感染症の予防接種(HPVワクチン)については、接種後にワクチンとの因果関係を否定できない持続的な疼痛等がみられたため、平成25年6月の厚生労働省通知により積極的な接種勧奨を差し控えていました。
その後、国の検討部会でワクチンの安全性について特段の心配が認められないことが確認され、接種による有効性が副反応のリスクを明らかに上回ると認められたことから、令和4年4月から積極的な接種勧奨が再開されました。
この通知を受け、令和4年度から対象となる方へ予診票等を個別通知しています。また積極的な勧奨の差し控えにより接種機会を逃した平成9年4月2日以降生まれの女子は、令和7年3月まで時限的に、従来の定期接種の対象者を超えて接種を行うキャッチアップ接種の対象となり、対象者へは令和4年に予診票等を個別通知しています。
予診票紛失や転入の場合、予診票は接種状況を確認の上で窓口交付となります。必ず母子手帳等接種歴の分かるものをご持ってくるください。
ヒトパピローマウイルス感染症の予防接種(HPVワクチン)について
ヒトパピローマウイルス(HPV)は、人にとって特殊なウイルスではなく多くの人が感染するウイルスです。子宮頸がんを始め、肛門がん、膣がんなどのがんや尖圭コンジローマ等の多くの病気の発生に関わっています。特に子宮頸がんは近年20代から30代で増加しているのが特徴です。HPV感染症を防ぐワクチンがHPVワクチンになります。
対象年齢・ワクチンの種類・接種スケジュール
対象年齢:小学校6年生から高校1年生に相当する年齢の女性(標準的:中学1年生に該当する年度の1年間)
予診票等は、標準的な接種期間とされている中学1年生の年度に個別通知します。
定期接種で受けることができるワクチンは、サーバリックス(2価)、ガーダシル(4価)、シルガード9(9価)の3種類があります。シルガード9は令和5年4月1日より定期接種として開始されました。いずれも子宮頸がんに大きく関与しているHPV16型・18型を含むワクチンです。
ワクチンの種類 | 接種回数 | 接種スケジュール | |
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標準的なスケジュール | |||
サーバリックス (2価) |
3回 |
1回目の接種後、1か月の間隔をあけて2回目 1回目の接種から6か月の間隔をあけて3回目 |
※4・5 2回目は1回目から1か月以上 3回目は1回目から5か月以上、2回目から2か月半以上あける |
ガーダシル (4価) |
3回 |
1回目の接種後、2か月の間隔をあけて2回目 1回目の接種から6か月の間隔をあけて3回目 |
※2・3 2回目は1回目から1か月以上 3回目は2回目から3か月以上あける |
シルガード9 (9価) |
1回目の接種を15歳になるまでに受ける 2回 |
【2回接種の場合】1回目の接種後、6か月以上あけて2回目 【3回接種の場合】1回目の接種後、2か月あけて2回目、1回目から6か月以上あけて3回目 |
※1 少なくとも5か月以上あける(5か月未満の場合、3回目の接種が必要になります) |
1回目の接種を15歳になってから受ける 3回 |
※2・3 2回目は1回目から1か月以上 3回目は2回目から3か月以上あける |
接種はいずれか1種類で、原則として同じ種類のワクチンで接種を完了してください。また規定回数のうち、既に1回目または2回目までを接種している方は残りの回数となります。
ただし、厚生労働省は、3回接種のうち1回目または2回目までを2価または4価を接種している方が、9価で残りの回数を接種すること(交互接種)について、効果やリスクについての科学的知見が限定されていますが、希望する場合は医師とよく相談した上で接種することができるとしています。
なお、交互接種の場合、接種間隔は2回目の接種は1回目から1か月以上、3回目の接種は2回目の接種から3か月以上の間隔をおいて接種します。
医療機関への持ち物
母子健康手帳、予診票、健康保険証、同意書(13歳以上の未成年の方で保護者が同伴しない方)
注意事項・副反応
・妊娠している人、又その可能性がある人は原則接種しないでください。
・予防接種を受ける前に予診票に添えられた説明文とリーフレットをご覧いただき、予防接種により期待される効果や予測される副反応等について、保護者だけではなく接種を受ける本人もよく理解して受けてください。
・主な副反応は、接種部位の疼痛、発赤、腫脹です。他にも発熱、頭痛、胃腸障害、筋肉・関節の痛みなどの全身反応もあります。重い副反応として、まれにアナフィラキシー反応などの過敏反応、ギランバレー症候群、血小板減少性紅斑病、急性散在性脳脊髄炎などが現れることがあります。万が一、注射した場所に限らず、痛みやしびれ、脱力などが起こり、長く続く場合には医療機関にご相談ください。
・接種後に失神があらわれることがあるので、失神による転倒等を防止するため、注射後の移動の際には、保護者または医療従事者が腕を持つなどして付き添うようにし、接種後30分程度背もたれがある椅子など体重をあずけられる場所に座り、安静にしてください。
子宮頸がん予防接種に関する情報
ヒトパピローマウイスル感染症予防接種(HPVワクチン)厚生労働省ホームページ<外部リンク>
HPVワクチンに関するQ&A(厚生労働省ホームページ)<外部リンク>
HPVワクチンに関する厚生労働省通知・事務連絡(厚生労働省ホームページ)<外部リンク>
小学校6年生から高校1年生の女の子と保護者の方へ大切なお知らせ(リーフレット概要版)<外部リンク>
小学校6年生から高校1年生の女の子と保護者の方へ大切なお知らせ(リーフレット詳細版)<外部リンク>
平成9年度生まれから平成18年度生まれまでの女性へ(キャッチアップ接種リーフレット)<外部リンク>
子宮頸がん予防ワクチンに関する相談窓口
厚生労働省感染症・ 予防接種相談窓口
電話番号 0120-331-453
受付時間 平日午前9時から午後5時(土曜日、日曜、祝日、年末年始は除く)
予防接種健康被害救済制度
予防接種法に基づく予防接種を受けた方に健康被害が生じた場合、その健康被害が接種を受けたことによるものであると厚生労働大臣が認定したときは、予防接種法に基づく補償を受けることができます。
予防接種健康被害救済制度について
「予防接種健康被害救済制度について」<外部リンク>