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共同親権に関する法律が改正されました

印刷用ページを表示する 掲載日:2025年9月10日更新

改正概要

令和6年5月17日に、民法等の一部を改正する法律が成立しました。この法律は、子の養育に関する父母の責務を明確化するとともに、親権・監護、養育費、親子交流、養子縁組、財産分与等に関する規定を見直すものです。いわゆる共同親権についても、この法律により定められています。政府は、本改正民法を令和8年4月1日に施行する政令を閣議決定しました。主な改正内容は、以下のとおりです。

※法務省民事局作成のリーフレット「父母の離婚後の子の養育に関するルールが改正されました」他からの引用をもとに作成しています。詳細は、リーフレットやウェブサイトをご確認ください。

親の責務に関するルールの明確化

親権や婚姻関係の有無にかかわらず、父母は子の心身の健全な発達を図るため、子を養育する責務を負います。改正法では、父母が互いに人格を尊重し、協力しなければならないことが明記されました。

義務違反となり得る行為の例

  • 父母の一方から他方への暴力、脅迫、暴言など、相手の心身に悪影響を及ぼす言動や誹謗中傷
  • 別居親が、同居親による日常的な監護に不当に干渉すること
  • 正当な理由なく、相手に無断で子を転居させること
  • 親子交流の取り決めがあるにもかかわらず、正当な理由なく実施を拒むこと

※義務に違反した場合、親権者の指定・変更や親権喪失等の家庭裁判所の手続において、その事実が考慮される可能性があります。DV(ドメスティック・バイオレンス)や虐待から避難するための転居などは、子の利益を守るための急迫の事情がある行為として認められ、義務違反には当たりません。

親権に関するルールの変更

これまでは、離婚後の親権者は父母の一方に限られていましたが(単独親権)、改正後は以下の通り選択肢が広がります。

協議離婚の場合

父母の協議により、親権者を父母双方(共同親権)とするか一方(単独親権)とするか定めることができます。

協議が調わない場合

家庭裁判所が、親子関係などを考慮して、父母双方か一方かを定めます。

DVや虐待の恐れがある場合

家庭裁判所は必ず単独親権と定めます。

親権の行使方法

共同親権となった場合、親権は原則として父母が共同して行いますが、スムーズな子育てのため、以下のような例外が認められます。

単独で行使できる場合(日常の行為)

食事や服装の決定、習い事、通常のワクチン接種など。

急迫の事情がある場合

DVからの避難や緊急の医療行為など。

養育費に関する見直し

離婚時に取り決めをしていなくても、子を監護する親が他方の親に対し、最低限の「法定養育費」を請求できる権利が創設されました。また、養育費の支払いが滞った場合、優先的に相手の財産を差し押さえる手続(先取特権)などが利用しやすくなります。

親子交流の促進

裁判所の手続中に、親子交流を試行的に行う仕組みが整備されました。 また、父母以外の親族(祖父母等)と子との交流についても、特に必要がある場合に家庭裁判所が定めることができるようになります。

財産分与の請求期間の延長

離婚に伴う財産分与の請求期間が、これまでの「離婚から2年」から「離婚から5年」に延長されました。

 

参考資料

リーフレット

父母の離婚後の子の養育に関するルールが改正されました(法務省民事局作成) [PDFファイル/1.74MB]

参考リンク

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