里親を必要とする子どもたちがいます。〈社会全体で子どもを育む、里親制度をご存知ですか〉
社会的養護と里親制度
全国には、約4万5千人もの社会的養護の必要な子どもたちがいます。
社会的養護とは、「子どもの最善の利益のために」「社会全体で子どもを育む」を理念として、保護者のいない児童等を公的責任で社会的に養育し、保護するとともに、養育に困難を抱える家庭への支援を行うことです。
家庭のあたたかさを知らない子どもたち。当たり前の日常が得られない子どもたち。それぞれの事情で家族と離れて暮らす子どもを自分の家族として迎え入れ、さまざまなサポートを受けながら養育するのが「里親制度」です。
里親とは
里親とは、諸事情により親もとで暮らせない子どもを、その子にとって必要な間、自分の家庭に迎え入れ、温かな家庭環境の中で生活できるよう、愛情を持って養育してくださる方のことです。
家族のぬくもりを知らないまま暮らしている子どもたちがいます。あなたも里親になりませんか。
里親の種類
養育里親 |
子どもが親もとに帰れるまで、または満18歳になって自立できるようになるまでの間、家庭で養育する里親です。扶養義務のない親族が子どもの養育をする場合も含まれます。 |
養子縁組里親 | 養子縁組により養親となることを希望される場合の里親です。 |
親族里親 | 両親や監護する者が死亡、行方不明等のため養育が期待できない子どもを、扶養義務のある親族が養育する里親です。 |
専門里親 | すでに養育里親として登録している里親、もしくは児童福祉事業に従事した方で、一定の要件を満たし、研修を受講した方がなれる里親です。障害のある子どもや専門的なケアを必要とする子どもの養育をします。 |
里親になるための要件
特別な資格は必要ありません。
1 子どもの養育に対し、深い理解と熱意があり、あたたかい愛情を持っていること。
2 経済的に問題がないこと。
3 里親の認定、登録に必要な研修を修了していること。
※その他、本人及び家族や同居人に虐待等に関する問題がないこと、法に罰せられていないことなどの要件があります。
里親への経済的支援
1 里親手当、生活費、学校教育費など、法令で定められた養育費が支給されます。また、児童手当や子ども医療費の助成制度も実子と同様に受けられます。(養子縁組里親、親族里親については里親手当は支給されません。)
2 所得税法上の扶養控除が受けられます。
3 子どもが事故にあった場合や、事故をお超こして賠償責任が生じてしまった場合には「里親賠償責任保険」等による補償があります。
里親になるためには
里親として登録するためには、児童相談所で説明を受けた後、一定の研修、調査などを受ける必要があります。
詳しくは最寄りの児童相談所にお問い合わせください。
【問い合わせ先】千葉県君津児童相談所 君津市中野4-18-9 電話番号0439-55-3100
里親制度等に関するリンク
こども家庭庁のページはこちら<外部リンク>
広げよう『里親』の輪はこちら(厚生労働省里親制度特設サイト)<外部リンク>
フォスタリングマーク、里親が育てる。社会が変える。<外部リンク>
千葉県のページはこちら<外部リンク>
全国里親会のページはこちら<外部リンク>
里親説明会や里親との交流会はこちら<外部リンク> オレンジの会(千葉県里親支援事業受託団体)
里親についてのQ&A
Q 里親の目的、意義を教えて。
A さまざまな事情により、親のもとで生活できない子どもに対して、あたたかな愛情と正しい理解を持ち養育してもらえる家庭を提供するものです。
Q 今、里親制度には何が必要ですか。
A 必要なものはたくさんありますが、子どもは家庭だけでなく、地域や社会全体で育成される必要があります。地域の方や学校関係者など、子どもの養育に関わる多くの方々に、里親制度を正しく理解してもらうことが一番必要です。
Q 特別な準備が必要ですか。
A 所定の研修を受け、子どもの養育に適した住環境があれば特別な準備は不要です。保護を必要とする子どもに寄り添って愛情と正しい理解を持って接することができれば大丈夫です。
Q 共働きでも里親になれますか。
A 基本的には問題ありませんが、子どもの養育に支障がある場合には、調整が必要となることもあります。
Q 実子がいても里親になれますか。
A 大丈夫です。実の子には里親になることを伝え、理解を得たうえで、新しい家族として迎えるのが理想です。(実子の性別年齢等に配慮した依頼がされます。)
Q 施設よりも里親が良いのですか。
A 子どもたちの中には、きめ細かい個別的な養育が必要な子がたくさんいます。こうした子どもたちには、施設での集団生活よりも家庭的な環境下での養育が必要なのです。
Q 里親の支援をしたいが、何かできることは。
A 里親家庭を社会で支えることが大事です。多くの方に良き理解者となってもらい、里親養育を支える担い手となっていただきたいのです。里親さんとの交流会などもありますので興味のある方はご相談ください。