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ロタウイルス感染症

印刷用ページを表示する 掲載日:2024年5月1日更新

ロタウイルスとは

5歳未満の乳幼児にみられる胃腸炎です。感染力は強く、一般的に予防が難しいと言われています。

ロタウイルス胃腸炎の多くは突然の嘔吐、発熱に続き、水溶性下痢(白っぽい水のような)がみられます。ロタウイルスの発症は、冬から春に多くみられますが、近年は3月から5月となっており、流行シーズンが遅くなってきています。

ロタウイルスが検出された胃腸炎患者は1歳、0歳、2歳の順に多く、0歳から2歳が7割を占め、0歳児では生後6か月以上が多く報告されています。

対象年齢・接種スケジュール

ワクチンは2種類あり、どちらも経口ワクチンです。必要回数、接種スケジュールが異なります。どちらのワクチンも同様の効果が認められており抗体のつき方に差はありません。 

※吐き出した場合の再接種の必要はありません。少量でも飲み込んでいれば一定の効果があること、数回接種するため効果が期待できることから吐き出した場合でも1回の接種となります。

 ロタリックス(1価ワクチン)

 1価経口弱毒生ヒトロタウイルスワクチンです。

 生後6週0日から24週0日までに27日以上の間隔で2回接種します。

 ※初回接種については、標準的には生後2か月から生後14週6日後までに接種します。

 ロタテック(5価ワクチン) 

 5価経口弱毒生ロタウイルスワクチンです。

 生後6週0日から32週0日までに27日以上の間隔で3回接種します。

 ※初回接種については、標準的には生後2か月から生後14週6日までに接種します。

副反応

接種後は腸重積症に注意してください。腸重積症は腸の一部が別の腸に入り込み、閉塞状態になる病気です。ワクチン接種後(特に初回接種後)1週間以内にかかりやすくなると報告されています。泣いたり不機嫌になったりを繰り返す、嘔吐を繰り返す、便に血が混じる、ぐったりとして顔色が悪いなど、様子が気になったらすぐに医療機関を受診しましょう。