ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ

Hib感染症

印刷用ページを表示する 掲載日:2024年5月1日更新

Hib感染症とは

Hib感染症は、鼻やのどについたり消えたりを繰り返している常在菌の1種であり、多くの場合ヒブに対する免疫は5歳頃までに自然に獲得されます。そのため、この感染症は免疫のない生後4か月から1歳までの乳児が過半数を占めています。

Hib感染症は乳幼児の化膿性髄膜炎、敗血症、喉頭蓋炎など重篤な全身感染症の原因となっています。またHib感染症による髄膜炎は平成22年(2010)年以前は年間約400人が発症し、約11%が予後不良と推定されていました。

対象年齢・接種スケジュール

対象年齢:生後2か月から5歳未満まで

※接種開始の年齢によって、接種回数が異なります。

接種開始時の年齢 接種回数 接種スケジュール
標準的な接種
生後2か月以上7か月未満 4回

初回接種:27日から56日までの間隔をおいて3回

※2回目、3回目の接種は生後12か月までに行い、それを超えた場合は行わない。この場合の追加接種は、初回接種に係る最後の注射終了後、27日以上の間隔をおいて1回。

追加接種:3回目の接種後7か月から13か月までの間隔をおいて1回

接種開始時の年齢 接種回数 接種スケジュール
標準的な接種パターン以外の場合
生後7か月以上1歳未満   3回

初回接種:27日から56日までの間隔をおいて2回

※2回目の接種は生後12か月までに行い、それを超えた場合は行わない。この場合の追加接種は、初回接種に係る最後の注射終了後、27日以上の間隔をおいて1回。

追加接種:2回目の接種後7か月から13か月までの間隔をおいて1回
1歳以上5歳未満 1回  

副反応

接種後に接種部位の発赤、腫脹、硬いしこり、痛み、発熱などが認められることがあります。副反応のほとんどは接種後2日までに発現して、3日以内で消失します。重篤な副反応の報告はされていませんが、心配なことがありましたら医療機関にご相談ください。

また、ヒブワクチンは製造の初期段階で、フランス産ウシの肝臓及び肺由来成分、ヨーロッパ産ウシの乳由来成分、米国産ウシの血液及び心臓由来成分を使用していますが、理論的なリスク評価により、一定の安全性が確認されています。そのため、このワクチンによる伝達性海綿状脳症(TSE)伝播のリスクは極めて低いものと考えられています。