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麻しん風しん混合(MR)

印刷用ページを表示する 掲載日:2025年5月8日更新

麻しんとは

麻しんウイルスの空気感染、飛沫感染、接触感染によって起こります。

ウイルス感染約10日後、発熱及びカタル症状(鼻汁、咳、結膜充血、目やに等)が始まり、2〜3日発熱が続いてから、コプリック斑(周りが赤く、中心が白い口腔粘膜にできる粘膜疹)が出現し、コプリック斑出現翌日から高熱とともに発疹が出現します。

発疹は3〜4日で色素沈着を残して消退します。

麻しんウイルスの感染により免疫機能低下をきたすため、二次感染による肺炎、中耳炎、脳炎を起こすことがあります。

風しんとは

風しんウイルスの飛沫感染によって起こります。

潜伏期間は2〜3週間で、発疹、発熱、頸部リンパ節腫脹などを主症状とします。眼球結膜の軽度の充血や口蓋粘膜の出血斑、肝機能障害などもみられます。

症状は比較的軽く、予後は一般的に良好ですが、合併症として関節炎、血小板減少性紫斑病、脳炎、溶血性貧血などが報告されています。

また妊娠20週頃までに風しんウイルスに感染すると、胎児に感染して先天性風しん症候群(難聴、先天性心疾患、白内障、網膜症等)が高い確率で発生します。

対象年齢・接種スケジュール

1期、2期それぞれ1回ずつ接種します。

第1期

対象年齢:1歳から2歳未満まで

第2期

対象年齢:5歳から7歳未満の者で、小学校に入学する1年前の年度中

 

副反応

このワクチンは弱毒生ワクチンです。

接種後体内でウイルスが増加して免疫を作るため、発熱や発疹など麻しんや風しんに似た症状が現れます。また発熱に伴う熱性けいれんや、脳炎・脳症を起こすことがあります。

その他ワクチン添加物により接種直後(30分以内)に接種部位の発赤、腫脹、じんましん、浮腫、アナフィラキシー等のアレルギー症状を起こすこともあります。

注意事項

輸血または、ガンマグロブリンの注射を受けた場合、3か月から6か月以上の間隔をおいて、医師の許可を受けて予防接種を受けてください。

※ガンマグロブリンは、血液製剤の一種でA型肝炎等の感染症の予防目的や重症の感染症の治療目的で注射することがあります。

用語解説:白内障<外部リンク>  脳炎<外部リンク>  血小板減少性紫斑病<外部リンク>  肺炎<外部リンク>  心臓病<外部リンク>

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