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BCG

印刷用ページを表示する 掲載日:2025年5月8日更新

結核(BCG)とは

結核は今でも毎年2万人前後の人が発病しています。発病者の約7割は60歳以上の高齢者ですが、小児、若年者の結核もみられ、最近では減り方が鈍っています。

抵抗力のない乳幼児が感染すると、大人が感染するより重症になり、治っても重い後遺症を残すこともあります。

対象年齢・接種スケジュール

対象年齢:1歳未満の乳児

(標準的な接種期間:生後5か月から8か月になる前まで)

接種方法

BCGは、管針法といって、スタンプ方式で上腕の2か所に押し付けて接種します。

注意事項

接種した直後は、直射日光を避け、完全に乾くまで衣服は着せないでください。

副反応

通常見られる反応

個人差はありますが、BCGの特徴的な反応は接種後10日頃から接種した部位に小さな発赤や膨隆が生じ、その後化膿することがあります。このような変化は接種後1か月頃で最も強くなります。

これは心配のない反応です。特にガーゼを当てたりする必要はなく、こすったりせずに清潔にしてください。

接種した部位はやがて痂皮が生じ、3か月頃までには落屑して小さな瘢痕を残すのみとなります。また、接種後1か月前後から接種側の腋窩リンパ節が腫大することがありますが、数カ月の経過で除々に縮小していきます。

コッホ現象

結核菌に既に感染した者がBCGを接種した場合、接種後10日以内に接種した部位の発赤・腫脹及び化膿等が生じ、通常2週間から4週間後に消炎、瘢痕化し、治癒する一連の反応が起こることがあります。

このような早期で激しい反応をコッホ現象といい、結核に感染していた場合に起こると考えられます。このような反応が起こった場合は医療機関を受診してください。