漁業権放棄記念碑

坂田にある記念碑

人見（青蓮寺境内）にある記念碑

かつて主要産業であった漁業権の放棄により、臨海工業地帯の造成が進められ、次世代の産業が確立されたことを記し建立された記念碑です。新生「君津市」の発展の基礎となった歴史遺産として、後世に伝える20世紀遺産に指定されています。
人見の青蓮寺境内に、君津漁業協同組合の解散記念碑と近江屋甚兵衛（おうみやじんべえ）像が、国道16号線沿いの坂田橋付近に坂田漁業協同組合の解散記念碑が建立されています。  

 
君津市のノリ養殖は、江戸時代後期に近江屋甚兵衛（おうみやじんべえ）が苦心の試作をかさね、「上総ノリ」の産地として栄えるに至りました。
　しかし、高度経済成長の時代を迎え、新日本製鐵株式会社君津製鐵所（当時の八幡製鐵所)）の進出の話が持ち上がり、製鉄の町として郷土の新たな発展の為、君津漁業協同組合と坂田漁業協同組合の人々は漁業権の放棄を決断しました。それらの経緯と歴史を後世に伝えるため、解散記念碑が建てられました。この記念碑は次世代に伝えたい君津市の20世紀遺産に登録されています。