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君津地域の新鮮野菜や加工品がずらりと並ぶ直売所「JAきみつ 味楽囲さだもと店」。季節に合わせてさまざまな野菜を出荷している二人の農家さんに農業にかける熱い思いを伺いました。
平野宏行(ひらのひろゆき)さん
地元貞元で農業歴30年以上のベテラン農家。
消費者であるお客さんへの思いを第一に、旬に合わせたこだわりの朝採れ新鮮野菜を出荷されています。
新鮮!旬の朝採れ野菜を消費者へ
2012年に味楽囲さだもと店がオープンする前から君津地区で新鮮な野菜などを直接販売する朝市を開いていた平野さん。「当時からお客さんの声を聞きながら、野菜を作ってきました。何をするにしてもコミュニケーションは大切です。」と語ります。
消費者への思いは現在も変わらず、「今も直売所に出荷する際は、早朝採れたての野菜をすぐに袋詰めしてから、自分で搬入して、商品棚に並べています。その時、お客さんから声をかけられることも多いんです。やっぱり味も日持ちも良い、朝採れ野菜を一番良い状態で皆さんに食べてもらいたいなぁ」と話します。
2017年現在、JAきみつ味楽囲直売部会の部会長を務める平野さん。直売にかける熱い思いは、周りの農家さんにも受け継がれています。
多品目の旬が並ぶ強み
「君津は、気候も温暖で、土壌も水も良いんです。これだ!と言った特産品はないけど、その反対に農家さんは、いろんな作物を育てることができて、旬を迎えればお店にもいろんな商品が並びます。私も稲作をはじめ、君津のブランド大豆”小糸在来®”やサツマイモ、かぼちゃ、インゲンなど季節に合わせて色んな作物を育てています。」と語る平野さん。
「直売所にとってもお客さんのことを考えれば、色んな野菜が購入できるといった選択肢が多いほうが良いんじゃないですかね」と君津の農業の強みを消費者目線で話してくれました。
大古政昭(おおこ まさあき)さん
2011年から専業農家として本格的に農業を始める。
独学や味楽囲栽培講習会等でさまざまな野菜の育て方を学び、JAきみつ農業祭の品評会でも高い評価を受けています。
失敗を糧に自分で納得いくものを
先代から畑を引き継いだ当初から24種類もの農産物を育てていた大古さん。「初めは、わからないことだらけで、失敗もたくさんしました。でも、続けるうちに失敗は必ず得になると気づいたんです。大切なのは見かけだけでなく、きちんと工程を踏んで忠実に作物と向き合うこと。理屈がわかってきて、うまくできたときは、これ以上ない嬉しさがありますね。」と語ります。
「品評会でも評価していただいている以上、周りの人から“この程度か…”と思われたくないんです。プレッシャーはありますが、だからこそ自分で納得したものを商品として提供したい。」と妥協のない熱い思いを話してくれました。
自然豊かな土地が生む、安全安心な野菜
6月上旬の青空の下、順調な生育を見せるトウモロコシ畑の中で大古さんは、「見てのとおり、君津市は豊かな自然に囲まれています。公害などもない安心できる土地で作ったものを提供できるのは、君津の農業の強みですね。」と話します。
さらに直売所への出荷に関して、「味楽囲さんの場合、殆どの商品ラベルに出荷日と生産者さんの名前が書かれています。だからお客さんも生産者を選んで購入することができるんです。
古いラベルを剥がすことも禁止しているので、本当に正直で真っ当な商品ばかりなんです。」と自信に満ちた声で話してくれました。
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※時期や数量によって品切れとなる場合もあります。 |
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